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沼津市の歯医者-えがわ歯科矯正歯科

矯正治療はおおむね自費である。(例外的に保険診療の対象となるものに、顎変形症、永久歯の萌出不全の一部、厚生労働大臣指定の疾患に起因する咬合異常がある)また治療であるからはすべて都合の良い結果となるわけではない。抜歯が必要だったり、治療が痛かったり、器具が引っかかったり、ハズれたりもする。治療が計画通りいかないこともザラである。ハブラシがマズイと虫歯にもなる。まれにアンキローシスと言って、最初から歯が骨にくっついている事があり、これが事前の診査診断でもわからない事がある。(あるいは治療中にアンキローシスになる事もある)これではいくらハリガネをかけようと、動くわけがない。治療後もメンテナンスが悪いと後戻りもする。もちろんこれらの大部分はそれなりの解決が可能だし、それだからこそ治療として認知されるのだ。



22歳女性、ヒトにわからないようにガチャガチャを治したいとの主訴で始めた上下4本の第一小臼歯抜歯併用の舌測矯正のひとコマ。レベリングが終わり、最大の難関である上顎前歯のコントロールをしているところ。舌測矯正は確かに技術的ハードルが高く、歯の動き方も、表側の矯正とは全くの別物である。
さらに費用(100万円程度)も高くなることは敢えて強調したい。。

19歳男性、アゴの骨切り治療を提案されて、ゲンナリして当院に転院。骨格性の不正が強いので、矯正用インプラントアンカーの応用のもと、咬合の改善に目標を絞って対応することになった。上右写真は、インプラントアンカーが奏功した、約8ヶ月後の状況。実際、矯正用インプラントアンカーの応用で、外科矯正の頻度は劇的に減少するとされる。

初診時8歳の男性、治療完了時17歳。足掛け9年にわたる骨格性反対咬合の矯正治療であった。なによりご本人の成長との兼ね合いで、骨格が正常咬合を作れる範囲に収まるかどうかが鍵ゆえ、細心の注意を払い、高校入学時に仕上げの矯正をした。すなわち、成長による再発がおこりかねないからである。

24歳女性、歯列、骨格、軟組織のバランスを勘案して上下4本の第一小臼歯の抜歯を選択した症例。パッシブセルフライゲーション式のブレースを使用した、初診時より18ヶ月経過の状況。


25歳女性、治療上の諸条件が折り合ったため非抜歯で矯正に踏み切った。このマイクロスクリューとリンガルアーチ併用の上顎大臼歯後退法だが、最初の3ヶ月くらい、まるで動かない。ある日、突如として動き出すという不思議な特性がある。写真撮影は初診より18ヶ後の状況である。


28歳女性、スマイル時の審美改善を主訴として来院。重度のガチャガチャを伴う骨格性反対咬合であった。約2年半を上下4本の第一小臼歯の抜歯併用の矯正に費やし、その後、虫歯のダメージの大きい上顎前歯6本を自費のセラミックスワーク修復した。当然、費用は矯正とのダブルパンチであったが、○○さんはスマイルを取り戻したのだ。



25歳女性、上顎口蓋に左右犬歯が中切歯歯根の吸収を伴う形でハの字型に埋伏。中切歯歯根の吸収は中程度に及ぶが、動揺はなく、歯髄もバイタルである。もろもろ考えて、左右犬歯を外科的に口蓋開窓の上、矯正にて歯列に復帰させることにした。このように、埋伏歯も時と場合によれば無下に抜歯しないでよいのだ。




私が矯正を語るなどおこがましいのは重々承知である。
しかし、アメリカのTV番組では、ヤク中の囚人が高校生に人生訓を垂れたりする。このHPも街中の有害図書よりはマシであろう。 そもそもこのHPは宣伝が目的ではない。私自身の引退後の楽しみ、歯医者時代の思い出のよすがなのだ。
歯医者の学校を卒業した時より矯正が好きだった私は、ロクに知識もないままブザマな矯正装置など自作したりしていたが、やがて国内外の大センセイの主催する数々の有料研修会に足を運ぶようになった。いずれも珠玉の内容であり、いろいろな事を学ぶ事が出来た。(受講料の払い方など)
とはいえ矯正も波打ち際で遊ぶまでは良いが、身の程もわきまえず本格矯正の大海原に漕ぎ出すとなると不都合がおこってくる。
アダムとイブの故事もある、知識が増えるのも善し悪しである。イチジクの葉に象徴される羞恥の概念がまず芽生える。嫌でも自分の治療の改善の余地(というかヒドさ)が目につくようになる。原因が浅学菲才にあるのは自明であるので、次第に自分の所業を罪深く思うようになる。
吉田兼好翁は恥の少ないうちに物事の幕引きを図ることが潔いと説いておられた。なるほど、これも解決のひとつであろうが、さすがに私とて根っからの風来坊ではない。そうなればなったで、いろいろ差し障りがでてくる。
結局、さらにベンキョーなどせざるを得なくなるが、戦国の石山合戦において強力無類のテキ(信長)に澄み切った信念のもと立ち向かった、本願寺門徒衆もかくやとは言い難い。基本、やむなく、しぶしぶが動機の大部分である。とはいえ、子供たちから純真な笑顔で『センセイ、ありがとう』などとやられると、乏しいスペックを嫌でも振り絞りたくなる。(私がすべてデタラメな男だと思うヒトは、豚に食われるであろう)
その後、幾星霜、診断は2Dのセファロから、CTによる3Dボーンハウジングの評価の時代となり、これにリンクした恐るべきAIや3Dプリンターの、矯正治療への応用発展もめざましい。
同時に各Dr.の個人的努力、精進に基づく旧来の矯正の技術は、将来、間違いなく駆逐されるであろう。
究極的に歯列矯正は、私ですら大センセイと同等の水準で施術できる自動治療となるらしい。
いまでも私は、腕相撲なら、病気で寝たきりの大センセイと引き分けになる自信はあるが、矯正治療となるとまるで自信はないから、これは朗報と言うほかない。
他力本願を詰るムキもあろうが、国自体、我々の税金をアテにして運営されているではないか。ましていわんや矯正治療くらい。(大センセイごめんなさい)



今やAI、3Dプリンターでイレバを作る時代だが、
このハンドメイドイレバの温もりは永遠に不滅である。
いずれ重要文化財指定の声もかかろう。


長年の人生で反対咬合に悩んできた○○さん(66歳/女性)が、えがわ歯科矯正歯科で反対咬合の逆転に成功した感動のドラマであった。(某TV番組とは無関係である。)矯正をご希望で来院されたのだが、これは矯正のナワバリではない。約8ヶ月の歯槽膿漏の治療と、歯周補綴の自費イレバ治療により、(審美性にまだ改善の余地はあるが)○○さんは悩みからほぼ解放された。下顎前歯のミリング補綴は可撤式で、自分でも容易に清掃できる仕様でもある。


自費による局部義歯の一例。(パーシャルミリング義歯)
56歳女性。右上大臼歯2本、および左上大臼歯1本の計3本欠損に対するイレバ。もちろん安価な保険治療ですますテもありだが、自費ではこうなると言うところがミソ。術前、上顎左右第二小臼歯間10本と、左上第二大臼歯は深甚なる虫歯であったので、セラミックス前装およびミリングワーク冠で歯冠修復し、義歯の支持と維持に利用。3本の歯牙欠損部分は鋳造金属床義歯で可撤とした。バネは全く外側から見えず、義歯部分はスルリと入ってスルリと抜ける。ほとんどガタつかず、極めて薄い高強度金属製ゆえ、装着感もバッチリである。これでも治療完了に約1年の時間と多額の費用が必要であった。



これも自費義歯の一例。
65歳女性。上顎に中度から高度の骨吸収を伴う歯周炎と深甚なる虫歯にて来院。これも保険治療でも対応は可能だが、安直な対応では総イレバになるのは時間の問題である。生活のクオリティを考えれば、総イレバは望んでなるべきものではない。口腔衛生状態も悪いのでインプラントは選択肢からオミットし、伝統的な歯周補綴での解決を計画。約8ヶ月を歯周組織の改善にあて、その後ドルダーバーアタッチメントの支持と維持による、可撤式金属床義歯を作製。合計10ヶ月の治療期間とそれなりの費用はかかったが、大変満足していただいた。



沼津市の歯医者-えがわ歯科矯正歯科

沼津市高島本町にあるえがわ歯科外観写真


 

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